专利摘要:

公开号:WO1991003064A1
申请号:PCT/JP1990/001075
申请日:1990-08-24
公开日:1991-03-07
发明作者:Toshinori Amano;Susumu Mori
申请人:Murata Manufacturing Co., Ltd.;
IPC主号:H01G4-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 積層コ ンデンサ及びその製造方法 技術分野
[0003] 本発明は、 積層コ ンデンサ及びその製造方法に関し、 よ り特定的には、 内部電極と誘電体側面との間のサイ ドマー ジン領域の構造及び形成工程が改良された積層コ ンデンサ 及びその製造方法に関する。 背景技術
[0004] 従来より、 コ ンデンサの小型化 · 大容量化を果たすため に、 積層コ ンデンサが広く用いられてきている。 積層コ ン デンサの製造にあたっては、 例えば第 1 A図及び第- 1 B図 に平面図で示すように、 導電ペース トよりなる内部電極材 1 , 2が塗布されたセラ ミ ックグリーンシー ト 3 , 4を用 意する。 次に、 これらを交互に複数枚積層し、 得られた積 層体を厚み方向に圧着した後に焼成する。 次に、 内部電極 材 1 , 2の引出されている焼結体端面に外部電極を形成す る。
[0005] ところで、 セラ ミ ックグリーンシー ト 3 , 4上に形成さ れている内部電極材 1 , 2 は、 各セラ ミ ックグリーンシー ト 3 , 4の第 1 の端緣 3 a , 4 aから第 2の端緣 3 b , 4 b側に向かって延びるように形成されている。 また、 各内 部電極材 1 , 2 は、 セラ ミ ッ クグリーンシー ト 3 , 4の側 端緣 3 c , 3 d , 4 c , 4 d との間に、 幅 xのサイ ドマー ジン領域 5を残すような幅に形成されている。
[0006] サイ ドマ一ジン領域 5が設けられているのは、 内部電極 材 1 , 2の上下に位置するセラ ミ ツり,ヴリーンシー ト同士 の密着性を高めると共に、 内部電極材 1 , 2が焼結後に焼 結体側面に露出することを防止ためである。 従って、 従来 より、 積層コ ンデンサにおいては、 内部電極材 1 , 2の側 方に幅 Xのサイ ドマージン領域 5を形成することが必須不 可欠であった。
[0007] しかしながら、 サイ ドマージン領域 5 の幅 Xが広い場合 には、 当然のことながら、 内部電極材 1 , 2の幅が狭まり, 大容量化を妨げることになる。 従って、 より一層の小型化 •大容量化を果たすには、 サイ ドマージン領域 5 の幅 Xは 狭い方が好ましい。
[0008] 他方、 積層コ ンデンサの量産に際しては、 第 2 A図及び 第 2 B図に平面図で示すように、 比較的大きな母セラ ミ ッ クグリーンシー ト 6 , 7を用意する。 そして、 母セラ ミ ツ クグリーンシー ト 6 , 7の一方主面上に、 複数の母内部電 極材 8 , 9を形成し、 これらの母セラ ミ ックグリーンシー ト 6 , 7を交互に複数枚積層する。 しかる後、 第 2 A図及 び第 2 B図に示した一点鎖線 A , Bに沿う部分に相当する 部分で、 得られた積層体を切断することにより、 個々の積 層体を得る。 さらに、 得られた個々の積層体を焼成し、 得 られた焼結体の両端面に一対の外部電極を形成することに より積層コ ンデンサを製造していた。
[0009] ところが、 複数の母内部電極材 8 , 9が形成された母セ ラ ミ ックグリーンシー ト 6 , 7 の積層に際しては、 幾分か の積層ずれが生じざるを得なかった。 その結果、 切断後に 個々の積層体において、 内部電極材が積層体の側面に露出 するおそれがあった。 内部電極材が積層体の側面に露出す ると、 耐圧不良や内部電極材同士の短絡のおそれが生じる。 また、 内部電極材が積層体の側面に露出しないまでも、 内部電極材が得られた焼結体の側面の近傍にまで至ってい る場合、 すなわち第 1 Α図及び第 1 Β図のサイ ドマージ ン 領域 5の幅が非常に狭い場合には、 上下のセラ ミ ック層の 密着強度が十分でなく なり、 焼結後に層剝がれが生じる原 因となる。
[0010] さらに、 上記のような積層ずれが生じた場合には、 内部 電極材同士の重なり面積も小さ く なり、 容量値が設計容量 より も低下するおそれもあった。
[0011] 上記の諸理由により、 サイ ドマージ ン領域 5の幅 Xが狭 い方が好ま しいにも関わらず、 該幅 Xを必要以上に大き く する必要があり、 積層コ ンデンサの小型化 · 大容量化の妨 げとなっていた。 また、 積層ずれに起因する容量値のばら つきゃデラ ミネーショ ンも生じがちであった。 発明の目的
[0012] よって、 本発明の目的は、 従来の積層コ ンデンサに比べ て、 より一層小型化 · 大容量化が可能であり、 容量値のば らつきが少なく、 かつ比較的簡単な工程で製造し得る安価 な積層コ ンデンサ及びその製造方法を提供することにある。 発明の開示
[0013] 本発明の広い局面によれば、 間に内部電極を介在させて 複数の誘電体層が積層された積層型の誘電体を有し、 該誘 電体層より も内部電極の幅が狭く されており、 それによつ て内部電極の側方にサイ ドマージン領域が設けられた積層 コ ンデンサにおいて、 誘電体層の幅と同一幅の内部電極の 側端緣が露出している誘電体側面において、 該露出してい る内部電極の側端緣部分をェツチングまたは物理的に除去 することにより、 上記サイ ドマージン領域が形成されてい ることを特徴とする、 積層コ ンデンサが提供される。
[0014] 本発明のある特定的な局面によれば、 上記内部電極の少 な く とも側端緣は酸化されて、 該側端緣に酸化皮膜が形成 される。 また、 別の特定的な局面によれば、 上記内部電極 の側端緣部分をェツチングまたは物理的に除去することに よりサイ ドマージン領域を形成した結果得られた空隙に、 シール材が充塡されている。 さらに他の局面では、 上記誘 電体層は誘電体セラ ミ ック層からなり、 上記積層型の誘電 体は、 厚み方向において内部電極が交互に第 1 , 第 2の端 面に引出されている焼結体で構成される。 そして、 上記焼 結体の第 1 , 第 2の端面には、 一対の外部電極が形成され る。
[0015] また、 本発明の積層コ ンデンサの製造方法は、 間に内部 電極を介在させて複数の誘電体層が積層されており、 上記 誘電体層より も内部電極の幅が狭く されており、 それによ つて内部電極の側方にサイ ドマージ ン領域が設けられた積 層コ ンデンサが、 以下の工程を備える方法により製造され る。 すなわち、 内部電極が間に介在されて複数の誘電体層 が積層されており、 かつ内部電極の幅が誘電体層の幅と同 一にされている積層型の誘電体を得る工程と、 内部電極の 側端緣が露出している積層型の誘電体の側面において、 露 出している内部電極の側端緣部分をェッチ ングまたは物理 的に除去することにより、 内部電極の側方にサイ ドマ一ジ ン領域を形成する工程とを備えることを特徴とする。
[0016] 本発明のある特定的な局面では、 上記積層型の誘電体を 得る工程は、 矩形の誘電体シー トの一方主面において、 該 誘電体シー ト の一方端緣から、 該一方端緣と対向している 他方端緣側に向かって、 但し該他方端緣には至らないよう に、 かつ上記両端緣を連結している側端緣間の全幅に渡つ て内部電極材を形成する工程と、 上記内部電極材が引出さ れた一方端緣が交互に反対側に位置するように、 上記誘電 体シー トを複数枚積層する工程とを備える。 また、 より特 定的な局面によれば、 上記サイ ドマージ ン領域を形成する 工程が、 上記誘電体シー ト の内部電極材が引出されている 端縁に由来する積層型の誘電体の第 1 , 第 2の端面をレジ ス ト材で被覆する工程と、 上記誘電体シー ト の側端緣に由 来する積層型の誘電体の一対の側面に露出している内部電 極材部分を上記レジス ト材を侵さないエ ッ チ ング剤により エッチングすることにより、 一対の側面と内部電極との間 にサイ ドマ一ジ ン領域を形成する工程と、 上記レジス ト材 を除去する工程とからなる。 また、 積層型の誘電体の側面 に一対の外部電極を形成する工程が、 さらに備えられてい る。
[0017] なお、 一対の外部電極の形成は、 上記サイ ドマージン領 域の形成の後に行われてもよ く、 あるいは、 前に行われて もよい。
[0018] また、 本発明の別の特定的な局面によれば、 上記エッチ ングまたは物理的除去によりサイ ドマ一ジン領域を形成し た結果生じた空隙に、 シール材が充塡される。 さらに、 好 ましく はサイ ドマージン領域を形成した後に、 積層型の誘 電体を酸化雰囲気中で加熱することにより、 内部電極の少 なく とも側端緣が酸化されて酸化皮膜が形成される。 また- 本発明のさらに別の局面によれば、 上記サイ ドマージ ン領 域が形成されて生じた空隙に残留しているエ ッ チ ング液を- 積層型の誘電体を加熱または中和することにより、 エッチ ング材として作用させないようにする工程がさらに備えら れる。
[0019] また、 本発明の別の特定的な局面によれば、 積層型の誘 電体を得る工程は、 一方の端縁に沿うように該端緣近傍に 付与された難エ ッチング性材料よりなる第 1 の内部電極材 と、 該第 1 の内部電極材の上面側または下面側において一 方の端緣から該一方の端緣と対向する他方端緣側に延びる ようにかつ全幅に渡って付与された易ェッチング性材料よ りなる第 2の内部電極材とを一方主面上に有する複数枚の セラ ミ ッ ク グリ ーンシー ト力く、 第 1 の内部電極材が付与さ れた側の上記一方端緣が厚み方向において交互に反対側の 端面に位置するように積層された積層型の誘電体生チッブ を得る工程と、 積層型の誘電体生チップを焼成してセラ ミ ックグリーンシー トを焼結すると共に、 第 1 , 第 2の内部 電極材を焼き付けて、 それぞれ、 第 1 , 第 2の内部電極部 を有する複数の内部電極を形成する工程とが備えられてお り、 このよう にして得られた積層型の誘電体を、 上記第 2 の内部電極部を選択的に蝕刻する薬剤によりエ ッチングし て、 第 2の内部電極部の少なく とも誘電体側面に露出して いる部分及びその近傍を除去することによりサイ ドマ一ジ ン領域が形成される。 この場合、 上記第 1 の内部電極が露 出している誘電体の対向している両端面に、 一対の外部電 極が形成される。
[0020] また、 本発明のさらに別の特定的な局面によれば、 積層 型の誘電体を得る工程は、 一の端緣に沿うように該端緣近 傍に難エツチング性材料よりなる第 1 の内部電極材が付与 されており、 かつ該第 1 の内部電極材に連ねられるように かつ上記一の端緣と対向する端緣側に延びるように易エツ チング性材料よりなる第 2の内部電極材が全幅に渡るよう に付与された複数枚のセラ ミ ックグリーンシー トを、 第 1 の内部電極材が付与された側の端縁が厚み方向において交 互に反対側の端面に位置するように積層することにより積 層型の誘電体生チップを得る工程と、 上記積層型の誘電体 生チ ップを焼成してセラ ミ ックグリ ーンシー トを焼結する と共に、 第 1 , 第 2の内部電極林を焼き付けて第 1 , 第 2 の電極部よりなる複数の内部電極を形成する工程とが備え られる。 この場合、 得られた焼結体は、 第 2の内部電極部 を選択的に蝕刻する薬剤によりエッチングされ、 それによ つて第 2の内部電極部の少なく とも焼結体側面に露出して いる部分及びその近傍を除去することによりサイ ドマージ ン領域が形成される。 そして、 焼結体の第 1 の内部電極部 が引出されている一対の端面に外部電極が形成される。 本発明によれば、 積層型の誘電体を得た後に、 内部電極 の側端緣部分をェツチングまたは物理的に除去することに より、 内部電極の側方にサイ ドマージン領域が形成される < 従って、 サイ ドマージン領域の幅を正確に形成することが できる。 また、 内部電極の重なり面積を正確に制御するこ とも可能である。 よって、 積層コ ンデンサの容量ばらつき を低減することができる。
[0021] また、 誘電体層と同一幅の内部電極を積層しておき、 積 層後にエッチングまたは物理的除去によりサイ ドマージン 領域を形成するものであるため、 積層ずれを考慮して必要 以上にサイ ドマージン領域の幅を広げる必要はない。 よつ て、 より小型 · 大容量の積層コ ンデンサを得ることができ る。
[0022] しかも、 誘電体層の幅と同一幅の外部電極が積層された 積層体を用いるものであるため、 積層ずれに対する許容度 が大きいので、 積層作業を容易に行う ことができ、 かつ必 要最小限の幅のサイ ドマージン領域を有する積層コ ンデン サを得ることができる。 図面の簡単な説明
[0023] 第 1 A図及び第 1 B図は、 従来の積層コ ンデンサを製造 するのに用いられるセラ ミ ッ クグリーンシ一 ト及びその上 に形成される内部電極材の形状を示す各平面図、 第 2 A図 及び第 2 B図は、 従来の積層コ ンデンサの量産に際して用 いられる母セラ ミ ッ クグリ ーンシ一 ト及びその上に形成さ れる母内部電極材の形状を説明するための各平面図、 第 3 図は本発明の第 1 の実施例の積層コ ンデンサの平面断面図, 第 4図は本発明の第 1の実施例の製造に用いられるセラ ミ ックグリーンシー ト及びその上に形成される内部電極材の 形状を説明するための斜視図、 第 5図は積層型の誘電体生 チップを示す斜視図、 第 6図は母セラ ミ ックグリー ン シー トを積層する工程を説明するための斜視図、 第 7 A図及び 第 7 B図は、 従来例及び実施例における内部電極材の側端 緣の形状を説明するための各断面図、 第 8 A図及び第 8 B 図は、 それぞれ、 従来例及び実施例における積層体の圧着 後の形状を説明するための略図的断面図であり第 8 B図は 第 5図の 1一 VIII線に沿う部分の断面図、 第 9図は焼結体の 第 1 , 第 2の端面にレジス ト材を付与した状態を示す斜視 図、 第 1 0図はエツチング後の内部電極形状を説明するた めの略図的平面断面図、 第 1 1図はエ ッチングにより生じ た空隙を示すための赂図的拡大断面図、 第 1 2図は本発明 の第 1 の実施例の積層コ ンデンサの斜視図、 第 1 3図はシ —ル材を空隙に充塡した状態を示す断面図、 第 1 4図はェ ツチング方法の一例を説明するための断面図、 第 1 5図は 本発明の第 2の実施例においてェッチング後にレジス ト材 を除去した積層型誘電体を示す斜視図、 第 1 6図はエ ッチ ングにより形成された空隙に樹脂を充塡した状態を示す斜 視図、 第 1 7図は本発明の第 2の実施例により得られた積 層コ ンデンサを示す斜視図、 第 1 7 A図は、 本発明の第 3 の実施例で用意される積層型の誘電体に外部電極を形成し た状態を示す斜視図、 第 1 8 A図及び第 1 8 B図は、 それ ぞれ、 本発明の第 4の実施例に用いられる母セラ ミ ックグ リーンシ一 ト及びその上に形成される内部電極材の印刷形 状を説明するための各平面図、 第 1 9図は積層工程を説明 するための斜視図、 第 2 0図は積層型の誘電体生チップを 示す斜視図、 第 2 1 A図及び第 2 1 B図は、 それぞれ、 第 2 0図に示した誘電体生チップの側面断面図及び平面断面 図、 第 2 2図は第 4の実施例における第 2の内部電極材の 側端緣の形状を説明するための断面図であり、 第 2 1 B図 中の X X Π— X X Π線に沿う部分に相当する断面図、 第 2 3 A図及び第 2 3 B図は、 それぞれ、 第 4 の実施例におい て得られる積層型の誘電体及びェッチング後の誘電体を示 す各斜視図、 第 2 4図は内部電極が形成された積層型の誘 電体を示す斜視図、 第 2 5 A図及び第 2 5 B図は第 4 の実 施例において用い得るセラ ミ ックグリーンシ一 ト及び内部 電極の印刷形状の他の例を説明するための各平面図、 第 2 6 A図及び第 2 6 B図は、 本発明の第 4の実施例において 用いられる母セラ ミ ックグリーンシー ト及び内部電極材の 印刷形状の他の例を説明するための各平面図、 第 2 7図は, 本発明の第 5の実施例に用いられる母セラ ミ ックグリーン シー ト及びその上に形成される内部電極材の印刷形状を説 明するための斜視図、 第 2 8図は積層型の誘電体生チップ を示す斜視図、 第 2 9 A図及び第 2 9 B図は、 第 2 8図の 誘電体生チップの側面断面図及び平面断面図である。 発明を実施するための最良の形態
[0024] 第 1 の実施例
[0025] 第 3図〜第 1 4図を参照して、 本発明の第 1 の実施例の 積層コ ンデンサ及びその製造方法を説明する。 本実施例は. 誘電体セラ ミ ックスを用いた積層コ ンデンサ及びその製造 方法に適用されたものである。
[0026] 第 4図は、 本実施例の製造に用いられる誘電体層として のセラ ミ ックグリーンシー ト及びその上に形成される内部 電極材を説明するための斜視図である。 矩形のセラ ミ ック グリーンシー ト 1 1 , 1 2 の上面に、 それぞれ、 内部電極 材 1 3 , 1 4が膜状に形成されている。
[0027] セラ ミ ックグリーンシー ト 1 1 , 1 2 は、 誘電体セラ ミ ックスを主体とするセラ ミ ック ♦ スラ リーを図示の形状に 成形することにより得られる。 内部電極材 1 3 , 1 4 は、 N i または C uのような導電性材料を主体とする導電べ一 ス トを塗布することにより構成されている。 内部電極材を 構成する材料としては、 N i及び C uの他、 A gまたは A g— P dのような種々の金属材料を用いることができる。 もっとも、 後述するエッチング工程に際し、 適宜のエッチ ヤ ン トにより蝕刻され得る材料により構成することが必要 である。
[0028] 内部電極材 1 3 は、 矩形のセラ ミ ックグリーンシー ト 1 1 の一方端緣 1 1 aから反対側の端緣 1 1 b側に向かって 延びるように、 かつ端緣 1 1 bには至らないように形成さ れている。 また、 内部電極材 1 3の幅は、 セラ ミ ックダリ ーンシー ト 1 1 の幅と同一とされている。 すなわち、 セラ ミ ックグリーンシー ト 1 1 の側端緣 1 1 c , 1 1 d間の全 幅に至る幅に、 内部電極材 1 3が形成されている。
[0029] 内部電極材 1 4 についても、 内部電極材 1 3 と同様に構 成されている。 但し、 セラ ミ ックグリーンシー ト 1 1 , 1 2を積層した際に、 内部電極材 1 3 と内部電極材 1 4 とが 積層体の対向する端面に引出されるように、 内部電極材 1 4が引出されているセラ ミ ックグリーンシー ト 1 2 の一方 端緣 1 2 a は、 セラ ミ ックグリーンシー ト 1 1 の一方端緣 1 1 a とは反対側に位置されている。
[0030] 第 4図に示したセラミ ックグリーンシー ト 1 1 , 1 2を、 交互に複数枚積層することにより、 第 5図に示す積層体 1 5を得ることができる。 積層体 1 5では、 第 1 , 第 2のセ ラ ミ ックグリーンシー ト 1 1 , 1 2力、' 3枚ずつ、 交互に積 層されており、 さらに最上部に (必要応じて最下部にも) 内部電極材が付与されていないセラ ミ ックグリーンシー ト 1 6が適宜の枚数積層されている。
[0031] ここでは、 3枚の一方の内部電極 1 3 a 〜 1 3 cが積層 体 1 5 の第 1 の端面 1 5 a に、 他方の内部電極材 1 4 a〜 1 4 cが第 2の端面 1 5 bに引出されている。 また、 各内 部電極材 1 3 a〜 1 3 c , 1 4 a〜 1 4 c は、 共に、 積層 体 5 の側面 1 5 c , 1 5 dにも露出している。 なお、 積層 体 1 5を得るにあたっては、 実際の量産工程では、 第 6図 に示す母セラ ミ ックグリーンシー トを用いることが好まし い。 すなわち、 比較的大きな矩形の母セラ ミ ックグリーン シー ト 1 7上に、 所定距離を隔てて一方端緣 1 7 aから他 方端縁 1 7 bに至る母内部電極材 1 8 a , 1 8 bを形成す る。 同様に、 母誘電体シー トとしてのセラ ミ ックグリーン シー ト 1 9上にも、 母内部電極材 2 0 a , 2 O bをセラ ミ ックグリーンシー ト 1 9の一方端緣 1 9 aから他方端縁 1 9 bに至るように形成する。
[0032] そして、 セラ ミ ックグリーンシー ト 1 7 , 1 9を図示の 向きのまま交互に積層し、 一点鎖線 A, Bに沿う部分に相 当する部分で切断することにより、 第 5図に示した積層体 1 5 と同様の構造を多数得ることができる。
[0033] このように、 母セラ ミ ックグリーンシー ト 1 7 , 1 9を 利用することにより、 第 5図に示した積層体 1 5を効率よ く量産することができる。 しかも、 第 5図の積層体 1 5で は、 各内部電極材 1 3 a〜 1 3 c , 1 4 a〜 1 4 cは、 側 面 1 5 c , 1 5 dに露出する幅に形成されている。 従って 第 6図のセラ ミ ックグリーンシー ト 1 7 , 1 9を積層する に際し、 第 6図の矢印 C方向に多少のずれが生じたとして も、 得られた積層型の誘電体 1 5においては矢印 C方向に は内部電極材の重なりずれは生じない。 よって、 母セラ ミ ックグリーンシー ト 1 7 , 1 9 の積層に際して従来避ける ことができなかった積層ずれが多少生じたとしても、 電極 重なり面積のばらつきの少ない積層体 1 5を安定に得るこ とができる。
[0034] さらに、 第 6図の一点鎖線 A , Bに相当の部分で切断し て積層体 1 5を得る場合、 積層体の側面において内部電極 材が垂れるおそれがある。 しかしながら、 このような内部 電極材の垂れは、 後述のェツチング材により確実に除去さ れ得る。
[0035] また、 第 1 A図に示した従来例では、 内部電極材 1を構 成するための導電ペース トを印刷した場合、 ペース トの表 面張力により、 第 7 A図に示すように、 内部電極材 Γの側 端緣に隆起部 2 1 a , 2 1 bが形成されていた。 その結果. 複数枚のセラ ミ ックグリーンシー トを積層した場合、 内部 電極材の厚みが一様でないため、 焼結後に層剝がれが生じ る易い原因となっていた。
[0036] これに対して、 本実施例では、 第 7 B図に相当の断面図 で示すように、 内部電極材 1 3 は、 セラ ミ ックグリ ーンシ ー ト 1 1 の側端緣 1 1 c , 1 1 d間の全幅に至るように形 成されるため、 内部電極材 1 3 の厚みが幅方向において一 様とされている。 よって、 内部電極材の厚みの不均一に起 因するデラ ミネ一ショ ンの発生を効果的に防止することが できる。
[0037] 第 5図に戻り、 積層体 1 5 は、 焼成に先立ち、 厚み方向 にプレスされる。 該プレスにより、 各セラ ミ ックグリーン シー ト間が強固に密着される。 この場合、 本実施例の工程 では、 積層体 1 5 において、 内部電極材 1 3 a〜 1 3 c , 1 4 a〜 l 4 cが側面 1 5 c , 1 5 d間の全幅に至るよう に形成されているため、 第 5図の 1一 1線に沿う模式的断 面図である第 8 B図に示すように、 第 5図の Y方向におい て厚みが均一となるように圧着することができる。
[0038] これに対して、 第 1 A図及び第 1 B図に示した複数枚の セラ ミ ックグリーンシー トを用いた従来例では、 サイ ドマ 一ジン領域 5が予め形成されているため、 第 8 A図に示す ように、 積層体 1 0中のサイ ドマージン領域が形成されて いる部分 Zにおいて厚みが薄く なり、 内部電極材 1 , 2が 形成されている部分の積層体の厚みと、 サイ ドマージン領 域が形成されている側方部分 Zとの厚みとの差により、 得 られる焼結体の側面においてデラ ミネーショ ンが生じがち であった。
[0039] 従って、 本実施例の製造方法では、 このような理由によ るデラ ミネーショ ンの発生も効果的に防止され得る。
[0040] 次に、 積層方向にプレスされた第 5図の積層体 1 5を焼 成し、 積層型の誘電体としての焼結体を得る。 さらに、 第 9図に示すように、 得られた焼結体 2 5の第 1 , 第 2の端 面をレジス ト材 2 6 a , 2 6 bで被覆する。 レジス ト材 2 •6 a , 2 6 bは、 後述するエ ッチングに際して用い得るェ ッチャ ン トにより侵されない材料により構成されており、 一例を挙げると、 エポキシ樹脂等の合成樹脂を用いること ができる。
[0041] 焼結体 2 5内には、 前述した内部電極材がセラ ミ ックス の焼成に際して焼き付けられることにより、 内部電極 1 3 a〜 l 3 c , 1 4 a〜 l 4 cが形成されている。 なお、 本 明細書においては、 内部電極は、 前述した内部電極材と同 一の参照番号を与えて説明することにする。
[0042] 各内部電極 1 3 a〜 1 3 c , 1 4 a〜 1 4 c は、 レジス ト材 2 6 a , 2 6 bで被覆された部分を除いた焼結体外表 面領域、 すなわち焼結体 2 5の側面 2 5 c , 2 5 dにおい て露出されている。
[0043] 次に、 上記焼結体 2 5の側面 2 5 c , 2 5 dを、 内部電 極 1 3 a〜 1 3 c , 1 4 a〜 1 4 cを構成している材料を 蝕刻し得るエッチヤ ン トによりエッチングする。 エツチヤ ン トとしては、 例えば硝酸のような強酸を用いることがで きるが、 内部電極材料として、 C u及び N i以外の金属材 料を用いた場合には、 そのような金属材料をエッチングし 得る適宜のェッチャ ン トが用いられる。
[0044] エッチング後の状態を第 1 0図に略図的平面断面図で示 す。 なお'、 第 1 0図では、 レジス ト材 2 6 a , 2 6 bの図 示は省略してある。 第 1 0図から明らかなように、 焼結体 2 5内においては、 内部電極 1 3 aの二辺 3 2 , 3 3が、 サイ ドマージン領域 3 4 , 3 5を側面 2 5 c , 2 5 d との 間に形成するように、 側面 2 5 c , 2 5 dから内側に後退 されている。 これは、 エッチングにより、 内部電極 1 3 a の両側端縁部分が蝕刻され、 それによつてサイ ドマ一ジン 領域 3 4 , 3 5が形成されていることを意味する。
[0045] 他の内部電極 1 3 b , 1 3 c , 1 4 a〜 1 4 c部分にお いても同様にサイ ドマ一ジン領域が形成されている。
[0046] また、 第 9図の X I — X I方向に沿う部分に相当の断面 図である第 1 1図から明らかなように、 サイ ドマージ ン領 域が形成されている部分には、 エ ッ チ ングにより空隙 3 4 a , 3 5 aが形成されている。
[0047] エッチング後、 焼結体 2 5を水等により洗浄し、 エッチ ャ ン トを除去する。 しかし、 水洗いだけでは、 残留ェッチ ヤ ン ト、 特に空隙 3 4 a , 3 5 a内に残留しているエッチ ヤ ン トを完全に除去することは難しい場合がある。 そこで、 本実施例では、 次に焼結体 2 5を加熱雰囲気下に置き、 残 留エッチヤ ン トを飛散させて除去する。
[0048] なお、 上記加熱は、 後述の外部電極を焼付ける工程で与 えられる熱を利用してもよい。 その場合には、 残留エッチ ャ ン トの除去と外部電極の焼付けを同一工程で行い得る。 また、 残留ェッチャ ン ト の除去は、 残留ェッチャ ン ト に よる内部電極の腐蝕を防止するためである。 従って、 エツ チ ング作用を奪う ことさえ可能であれば、 加熱以外の方法 を用いても良い。 例えば、 強酸のエ ツチャ ン トであれば、 アルカ リ溶液に浸漬して残留ェッチャ ン トを中和してもよ い。
[0049] 上記残留エ ツ チャ ン ト の除去に続いて、 レジス ト材 2 6 a , 2 6 bを除去する。 レジス ト材 2 6 a , 2 6 bの除去 は、 機械的研磨または薬剤を用いた方法等により行い得る。 本実施例では、 サイ ドマ一ジ ン領域 3 4 , 3 5力、'、 エツ チ ングにより形成されるので、 焼結体 2 5 の側面 2 5 c ,
[0050] 2 5 dから内側に正確な幅のサイ ドマ一ジン領域を形成す ることができる。 しかも、 セラ ミ ックグリーンシー トと内 部電極材とを積層し、 積層体を得た後に、 このサイ ドマー ジン領域 3 4 , 3 5が形成されるものであるため、 積層ず れ等を考慮して余分な幅のサイ ドマージ ン領域を形成する 必要がない。 すなわち、 従来例に比べて、 より狭い幅にサ ィ ドマ一ジ ン領域 3 4 , 3 5を形成することができる。 従 つて、 小型 · 大容量の積層コ ンデンサを実現し得ることが わ力、る。
[0051] また、 上記 Xツチングの時間を選択することにより、 サ ィ ドマージ ン領域の幅を調整することも容易に行い得—る。
[0052] さらに、 エッチングにより側面に露出した内部電極部分 を除去するものであるため、 積層体 1 5の側面で内部電極 材が露出している部分から垂れていたとしても、 このよう な垂れは確実に除去される。
[0053] 最後に、 レジス ト材 2 6 a , 2 6 bが除去された面に例 えば A gを主体とする導電ペース トを塗布し、 焼付けるこ とにより、 第 3図及び第 1 2図に示すように、 一対の外部 電極 3 6 , 3 7を形成する。 外部電極 3 6 は、 内部電極 1
[0054] 3 a〜 1 3 cに、 外部電極 3 7 は内部電極 1 4 a〜 1 4 c に電気的に接続される。
[0055] 好ま し く は、 外部電極 3 6 , 3 7を形成した後に、 焼結 体 2 5 の側面 2 5 c , 2 5 dに酸化処理を施してもよい。 酸化処理は、 例えば第 1 2図の積層コ ンデンサを酸化雰面 気中において所定の時間加熱処理を行う ことにより達成さ れる。 本実施例では、 焼結体 2 5の側面 2 5 c , 2 5 dか ら、 比較的狭い幅のサイ ドマージン領域 3 4 , 3 5を経て 内部電極 1 3 a〜 1 3 c , 1 4 a 〜 : 1 4 cの側端緣が配置 されているため、 並びにエッチングによりサイ ドマ一ジン 領域が形成されているため、 内部電極の側端緣が酸化雰囲 気により酸化されやすく、 それによつて内部電極側端縁に 酸化皮膜が形成される。 そして、 この酸化皮膜の形成によ り、 内部電極とセラ ミ ックスとの密着強度が効果的に高め られる。 これは、 酸化される際に、 誘電体セラ ミ ックスと 内部電極との間に化学結合を生じるからである。
[0056] よって、 上記のような酸化処理を行う ことにより、 内部 電極 1 3 a〜: 1 3 c , 1 4 a〜 1 4 c と誘電体セラ ミ ック スとの密着性をより一層高め得ることが可能となる。
[0057] なお、 上記酸化処理は、 エッチングによりサイ ドマージ ン領域 3 4 , 3 5を形成した.後であれば、 外部電極 3 6 , 3 7の形成に先立って行ってもよい。
[0058] また、 好まし く は、 第 1 1図の空隙 3 4 a , 3 5 a に、 第 1 3図に示すように、 ェボキシ樹脂等の合成樹脂 3 9を 加圧注入することにより、 焼結体 2 5の側面 2 5 c , 2 5 dをシールすることができる。 なお、 シール材としては、 合成樹脂の他、 ゴム等の任意の材料を用い得る。
[0059] さらに、 上述した実施例では、 エッチングを施した後に 一対の外部電極 3 6 , 3 7を形成したが、 外部電極の形成 はエッチングに先立って行ってもよい。
[0060] 上記実施例では、 内部電極 1 3 a〜 1 3 c , 1 4 a〜 1 4 cが安価な N i または C uを用いて構成されているので、 電極コス トを低減することができる。 また、 積層ずれ等を 余り気にせずに母セラ ミ ックグリーンシー トを積層するこ とができるので、 製造工程が簡略化され、 積層コ ンデンサ の量産コス トを効果的に低減するこ とができる。
[0061] なお、 好ましく は、 外部電極 3 6 , 3 7が形成される焼 結体側面に、 N i を主体とする導電ペース トをコーティ ン グし、 しかる後外部電極 3 6 , 3 7を形成するようにすれ ば、 内部電極と外部電極との電気的接続の信頼性を高める ことができる。 また、 N i に代えて、 他の導電性材料層を 焼結体 2 5の側面 2 5 a , 2 5 bに塗布しておいてもよい。 さらに、 このような下地電極材として、 エツチャ ン トによ り蝕刻されない材料を用いれば、 上述したレジス ト材 2 6 a , 2 6 bの機能をも持たせることができる。 すなわち、 例えば N i ペース トのような外部電極形成用の下地電極材 料でレジス ト材 2 6 a , 2 6 bを構成し得る。 この場合に は、 レジス ト材の除去は必要でない。
[0062] また、 実際のェツチングは、 エツチャ ン トに焼結体を浸 漬することにより、 あるいは回転バレル内にエッチヤ ン ト を貯留しておき、 該バレル内に焼結体を投入してバレルを 回転させることにより行い得る。
[0063] また、 第 1 4図に断面図で示すように、 エツチャ ン ト 4 1が貯留されている槽 4 2に、 焼結体 2 5の側面 2 5 c , 2 5 dのみを浸すようにしてエッチングを施してもよい。 この場合には、 側面 2 5 c , 2 5 dを順にエッチヤ ン トに 浸すようにすることにより、 焼結体の他の外表面部分への エッチヤ ン トの付着を防止しつつ、 エ ッチングを行い得る < 従って、 上述したようなレジス ト材 2 6 a , 2 6 bの使用 を省略することができる。 第 2 の実施例
[0064] 第 1 5図〜第 1 7図を参照して、 本発明の第 2の実施例 にかかる積層コ ンデンサの製造方法を説明する。
[0065] この第 2の実施例の製造方法においては、 第 1 の実施例 と同様にして、 第 9図に示す焼結体 2 5を用意し、 その両 端面にレジス ト材 2 6 a , 2 6 bを付与する。 そして、 第 1 の実施例と同様のェツチングを施して、 内部電極 1 3 a 〜 1 3 c , 1 4 a〜 1 4 cをエッチングした後に、 レジス ト材 2 6 a , 2 6 bを除去する。 このようにして、 第 1 5 図に示す焼結体 2 5を得る。
[0066] 第 2の実施例の製造方法が第 1 の実施例の方法と異なる 点は、 第 1 5図に示した焼結体 2 5を得た後の工程にある < すなわち、 第 2 の実施例では、 エ ッチングにより空隙 3 5 aが形成された焼結体 2 5 に、 外部電極を形成するに先立 つて、 第 1 6図に示すように、 シール材としての合成樹脂 3 9を充塡する。
[0067] 次に、 第 1 7図に斜視図で示すように、 焼結体 2 5の第 1 , 第 2の端面を少な く とも覆うように一対の外部電極 4 0 , 4 1 を形成し、 それによつて積層コ ンデンサが得られ る。
[0068] 第 2 の実施例では、 樹脂 3 9がサイ ドマージン領域を形 成した後に生じた空隙に充塡されているため、 外部電極 4 0 , 4 1を形成した場合における外部電極 4 0 , 4 1 と、 外部電極 4 1 または 4 0に接続される内部電極との短絡を 確実に防止することができる。 例えば、 内部電極 1 3 a (第 1 5図参照) と、 外部電極 4 1 との短絡が、 上記のよ うに充塡された樹脂 3 9により防止される。
[0069] 従って、 第 2の実施例の製造方法では、 外部電極 4 0 , 1 の形成に先立ち樹脂 3 9が充塡されているため、 第 1 7図の Dで示す外部電極 4 0 , 4 1 の焼結体 2 5の側面へ のかぶり寸法を考慮することなく、 外部電極 4 0 , 4— 1を 形成することができ、 好ましい。
[0070] また、 外部電極 4 0 , 4 1を形成した後に、 上述したェ ッチング工程を実施した場合には、 外部電極 4 0 , 4 1 の 焼結体の側面に至る部分に覆われる領域において内部電極 がェツチングされ難いが、 第 2の実施例の製造方法では、 このようなエッチング不良も生じ難い。
[0071] なお、 上記合成樹脂 3 9 としては、 外部電極 4 0 , 4 1 に焼付けに際し燃焼し、 消滅するものであってもよい。 こ の場合においても、 合成樹脂 3 9により内部電極 1 3 a〜 1 3 c , 1 4 a〜 : 1 4 c と、 外部電極形成用の導電ペース トが隔てられることになるため、 外部電極 4 0 , 4 1 の焼 付けに際して、 外部電極 4 1 または 4 0 と、 内部電極 1 3 a 〜 1 3 cまたは 1 4 a 〜 1 4 c とが焼結体の側面 2 5 c , 2 5 d側で短絡することはない。 もっとも、 外部電極 4 0 , 1 の焼付けにより、 樹脂 3 9が消滅することになるため、 必要に応じて、 耐湿性及び絶緣性に優れた樹脂を再度空隙 に封入してもよい。 第 3の実施例
[0072] 第 1 7 A図を参照して、 本発明の第 3の実施例の製造方 法を説明する。 第 3の実施例の製造方法は、 外部電極を形 成した後に、 サイ ドマージン領域を形成するためのエッチ ング工程が施されることに特徴を有する。
[0073] すなわち、 第 1 Ί A図に斜視図で示すように、 内部電極 1 3 a〜 1 3 c , 1 4 a〜 1 4 cが設けられた焼結体 2 5 を得た後に、 まず一対の外部電極 4 2 , 4 3を形成する。 この場合、 外部電極 4 2 , 4 3の焼結体 2 5の側面のかぶ り寸法 Dは、 他方側の外部電極 4 3または 4 2に接続され る内部電極 1 4 a 〜 1 4 cまたは 1 3 a 〜 1 3 c に接触し ない距離に設定する必要がある。 このよう に、 外部電極 4 2 , 4 3のかぶり寸法 Dを制御すれば、 外部電極 4 2 , 4 3を先に形成し、 しかる後上述した第 1 , 第 2の実施例で 行ったのと同様にエッチング処理を施し、 サイ ドマージン 領域を形成することができる。 そして、 サイ ドマージン領 域の形成により生じた空隙には、 第 1 , 第 2 の実施例の説 明で行ったのと同様にして、 シール材としての合成樹脂を 充塡することにより、 信頼性に優れた積層コ ンデンサを得る ことができる。
[0074] 焼結体 2 5 にエ ツチングを行つてサイ ドマ一ジン領域を 形成した後に外部電極を形成した場合には、 エッチングに より生じた空隙を通じて外部電極材料が侵入し、 内部電極 と外部電極との間の所望でない短絡が生じたり耐圧が低下 するというおそれがある。 これに対して、 本実施例の製造 方法では、 外部電極 4 2 , 4 3を形成した後にエッチング によりサイ ドマージン領域を形成するものであるため、 こ のような短絡ゃ絶緣耐圧の低下のおそれが少ない。 第 4 の実施例
[0075] 第 1 8 A図及び第 1 8 B図は、 第 4の実施例の製造方法 に用いられる母セラ ミ ックグリーンシ一 ト及びその上面に 形成される母内部電極材の印刷形状を説明するための各平 面図である。
[0076] まず、 矩形の母セラ ミ ックグリーンシー ト 5 1を用意す る。 母セラ ミ ックグリーンシー ト 5 1 の上面全面に、 易ェ ッチング性材料よりなる内部電極材 5 3が印刷されている < 内部電極材 5 3の印刷は、 全面に行えばよいため、 印刷に 際しての煩雑な位置決め作業等を要することなく行い得る < 次に、 第 1 8 B図に示すように、 難エツチング性材料よ りなる内部電極材 5 2 a , 5 2 bを図示のように所定間隔 を隔てて平行に印刷する。
[0077] 上述した内部電極材 5 2 a , 5 2 b力 第 1 の内部電極 材を構成するものであり、 また全面に印刷された内部電極 材 5 3が第 2 の内部電極材を構成する。 第 1 の内部電極材 5 2 a , 5 2 bを、 後述のエッチング工程により使用され るエツチング用の薬剤に蝕刻され難い材料で構成されてい る。 他方、 第 2の内部電極材 5 3 は、 エ ッチング用薬剤に よりエッチングされ易い材料で構成されている。
[0078] 次に、 第 1 8 B図に示したセラ ミ ックグリーンシー ト 5 1 を複数枚用意し、 交互に 1 8 0 ° 反転させた状態で積層 する。 これを、 第 1 9図を参照して説明する。 なお、 第 1 9図では、 説明を容易とするために、 反転された側のセラ ミ ックグリーンシー トについては、 異なる参照番号を付し て示してある。 すなわち、 母セラ ミ ックグリーンシー ト 5 1 の下方に配置された母セラ ミ ックグリーンシー ト 5 4上 には、 全面に第 2の外部電極材 5 6が印刷されており、 そ の上面に帯状に 2本の第 1 の内部電極材 5 5 a , 5 5 bが 平行に印刷されている。
[0079] 上記のような母セラ ミ ックグリーンシー ト 5 1 , 5 4を 交互に複数枚積層し、 第 1 9図の一点鎖線 A , Bに沿う部 分に相当する部分で切断することにより、 第 2 0図に示す 積層型の誘電体生チップ 5 7が得られる。
[0080] 本実施例の製造方法においても、 第 1 9図の一点鎖線 A Bに沿う部分に相当の部分で切断することによ個々の誘電 体生チップ 5 7が得られる。 従って、 予めサイ ドマ一ジン 領域の幅を考慮して積層体を切断する必要がないため、 誘 電体生チップ 5 7が極めて簡単にかつ安定に得られる。
[0081] 誘電体生チップ 5 7では、 最上部に内部電極材が付与さ れていないセラ ミ ックグリーンシー ト 5 8が積層されてい る。
[0082] 積層型の誘電体生チッブ 5 7の第 1 の端面 5 7 aには、 第 1 の内部電極材 5 2 aが、 第 2の端面 5 7 bには、 第 1 の内部電極材 5 5 aが露出されている。 また、 第 2の内部 電極材 5 3 , 5 6 は、 セラ ミ ックグリーンシー ト層と同一 幅を有するため、 第 1 , 第 2の端面 5 7 a , 5 7 bだけで なく、 誘電体生チップ 5 7の両側面 5 7 c , 5 7 dにも露 出されている。
[0083] 次に、 誘電体生チップ 5 7を厚み方向にプレスすること により、 セラ ミ ックグリーンシ一 ト間の密着性を高める。 このプレスに際しては、 第 2 1 A図及び第 2 1 B図に示す ように、 誘電体生チップ 5 7を平面視した場合の全領域に おいて、 内部電極材 5 3 , 5 6 , 5 2 a , 5 5 aが重なり 合っているため、 誘電体生チップ 5 7の全領域が十分に大 きなプレス圧によりプレスされる。 従って、 焼成に際して の層剝がれの生じ難い緻密な焼結体を得ることができる。
[0084] また、 第 2 1 B図の Π Χ Π— H X II線に沿う模式的部分 断面図である第 2 2図から明らかなように、 第 2の内部電 極材 5 3がセラ ミ ックグリーンシー ト 5 1 ' の全幅に至る 幅に形成されているため、 内部電極材 5 3の厚みは幅方向 において一様とされている。 従って、 幅方向における厚み の不均一性に起因するデラ ミネ一シヨ ンの発生も、 第 1 の 実施例の場合と同様に効果的に防止され得る。
[0085] 次に、 ブレスされた誘電体生チップ 5 7を焼成すること により、 第 2 3 A図に示す焼結体 6 0が得られる。 焼結体 6 0内には、 複数の内部電極 6 1 , 6 2が誘電体セラ ミ ツ ク層を介して厚み方向に重なり合うように配置されている。 そして、 内部電極 6 1 では、 第 1 の内部電極部 5 2 aが第 1 の端面 6 0 a に露出されており、 内部電極 6 2では、 第 1 の内部電極部 5 5 aが第 2 の端面 6 0 bに露出されてい る。
[0086] 他方、 内部電極 6 1及び 6 2 の第 2 の内部電極部 5 3 , 5 6 は、 第 1 , 第 2 の端面 6 0 a , 6 0 b及び両側面 6 0 c , 6 0 dに露出されている。
[0087] すなわち、 第 1 の内部電極部 5 2 a , 5 5 aが交互に、 第 1 , 第 2 の端面 6 0 a , 6 0 bに露出するように、 各複 数の内部電極 6 1 , 6 2が配置されている。
[0088] 次に、 焼結体 6 0を、 第 2 の内部電極部 5 3 , 5 6を選 択的に蝕刻する薬剤に浸漬し、 エッチングを行う。 エッチ ング後の状態を第 2 3 B図に斜視図で示す。 第 2 3 B図の X X ΠΙ— X X ΙΠ線に沿う断面図は、 第 1 の実施例において 示した第 1 1図と同一の断面図で示されるため、 図示は省 略する。 すなわち、 エッチングにより、 焼結体の端面 6 0 a , 6 0 b及び側面 6 0 c , 6 0 dに露出している第 2 の 内部電極都 5 3 , 5 6 の側端緣及びその近傍が除去される。 すなわち、 このエ ッチングにより、 第 2 の内部電極部 5 3 , 5 6の側方にサイ ドマージン領域が形成される。 この場合、 第 1 の内部電極部 5 2 a , 5 5 a はエッチングにより蝕刻 されない。 すなわち、 上記エッチングに際しては、 第 2の 内部電極部 5 3 , 5 6のみを選択的に蝕刻する薬剤が用い られる o
[0089] このよう に、 第 4の実施例においても、 焼結までの積層 工程に関わらず、 上記ェッチング工程により正確に必要な 幅のサイ ドマージン領域を形成し得るので、 第 1 〜第 3の 実施例と同様に、 小型 · 大容量の積層コ ンデンサを得るこ とができる。
[0090] 次に、 第 2 4図に示すように、 上述した焼結体 6 0の両 端面に外部電極 6 6 , 6 7が形成される。 さらに、 焼結体 6 0 の側面に上記サイ ドマ一ジン領域の形成に伴って生じ た空隙に、 必要に応じてシール材を充塡することにより、 第 1〜第 3の実施例と同様の構造を有する積層コ ンデンサ を得ることができる。
[0091] 第 2 5 A図及び第 2 5 B図は、 第 4の実施例に用いられ るセラ ミ ックグリーンシ一 ト及びその上に形成される! ¾部 電極ペース トの印刷形状の変形例を説明するための各平面 図である。
[0092] 第 2 5 A図に示すように、 矩形のセラ ミ ックグリーンシ ー ト 7 1上に、 一方端緣 7 1 aから他方端縁 7 1 b側に延 びるように、 易エッチング性材料よりなる第 2の内部電極 材 7 3を印刷したものを用意する。 ここでは、 第 2 の内部 電極材 7 3 は、 セラ ミ ックグリ ーンシー ト 7 1 の他方端緣 7 1 bには至らない長さとされている。 次に、 一方端緣 7 1 a近傍の領域において、 難ェッチング性材料よりなる第 1 の内電極材 7 2を印刷する。 同様に、 第 2 5 B図に示す ように、 セラ ミ ッ クグリー ンシー ト 7 4上に、 第 1 , 第 2 の内部電極材 7 5 , 7 6をセラ ミ ッ クグリーンシー ト 7 1 とは位置を反転させた状態に印刷したものを用意する。
[0093] セラ ミ ックグリーンシー ト 7 1 , 7 4を交互に複数枚積 層し、 必要に応じ、 最上部及び最下部に電極ペース トが印 刷されていないセラ ミ ックグリー ンシー トを積層し、 それ によって誘電体生チップを得てもよい。 この場合、 第 2 の 内部電極材 7 3 , 7 6が端縁 7 l b , 7 4 bに至らないよ うに形成されているため、 エ ッチングは、 第 2の内部電極 材 7 3 , 7 6の側端緣部分においてのみ行えばよい。 すな わち、 前述した第 4の実施例における先端マージン領域は, 内部電極材の印刷していない領域を設けることにより形成 される。
[0094] また、 第 2 6 A図及び第 2 6 B図に示した母セラ ミ ック グリー ンシー ト 7 7 , 7 8を交互に複数枚積層してもよい < 第 2 6 A図では、 全面に第 2の内部電極材 8 0が印刷され ており、 中央に帯状に第 1 の内部電極材 7 9が印刷されて いる。 他方、 セラ ミ ックグ.リー ンシー ト 7 8では、 全面に 第 2の内部電極材 8 2が印刷されており、 両端緣に沿って 第 1 の内部電極材 8 1 a , 8 1 bが重ねて印刷されている , そして、 セラ ミ ックグリーンシー ト 7 7, 7 8を交互に複 数枚積層した後に、 一点鎖線 A, Bに沿う部分に相当する 部分で切断することにより、 前述した第 4の実施例の場合 と同一の構造を有する誘電体生チップを得ることができる, 第 5 の実施例
[0095] 第 2 7図〜第 2 9 B図を参照して、 本発明の第 5の実施 例にかかる積層コ ンデンサの製造方法を説明する。 第 5 の 実施例の製造方法は、 前述した第 4の実施例の製造方法を 変形したものに相当する。 従って、 第 5 の実施例の製造方 法を説明するにあたって、 第 4の実施例の製造方法につい て行った説明を援用しつつ行う。
[0096] まず、 第 2 7図に示すように、 矩形の母セラ ミ ックダリ ーンシー ト 9 1 の上面において、 一方端緣 9 1 aに沿うよ うに、 第 1 の内部電極材 9 2 aが帯状に印刷されている。 この第 1 の内部電極材 9 2 a と所定距離を隔てて、 同じく 第 1 の内部電極材 9 2 bがー方端縁 9 1 a に平行に印刷さ れている。 そして、 残りの領域には、 第 1 の内部電極材 9 2 a , 9 2 bより も広幅の第 2の内部電極材 9 3 a , 9 3 bが印刷されている。
[0097] 同様に、 セラ ミ ックグリーンシー ト 9 4 の上面にも、 第 1 の内部電極材 9 5 a , 9 5 b及び第 2 の内部電極材 9 6 a , 9 6 bが印刷されている。 第 2 7図から明らかなよう に、 母セラ ミ ックグリーンシー ト 9 4の上面に印刷された 内部電極材の印刷パターンは、 セラ ミ ッ クグリーンシー ト 9 1 の上面に形成された内部電極材の印刷パターンを 1 8 0 ° 反転させたものに相当する。
[0098] 上記の説明から明らかなように、 第 4 の実施例と異なる 点は、 第 1 の内部電極材と第 2 の内部電極材とが、 セラ ミ ックグリーンシー ト上において異なる領域に印刷されてい ることにある。 その他の点は、 第 4の実施例と同様である。 すなわち、 第 1 の内部電極材 9 2 a , 9 2 b , 9 5 a , 9 5 bは、 後述するエツチング工程により使用されるエ ッチ ング用の薬剤により蝕刻され難い材料で構成されている。 他方、 第 2の内部電極材 9 3 a , 9 3 b , 9 6 a , 9 6 b は、 エッチング用薬剤によりエッチングされ易い材料によ り構成されている。
[0099] 上記のようなセラ ミ 'ンクグリーンシー ト 9 1 , 9 4を、 第 4の実施例と同様にして積層し、 一点鎮線 A, Bに相当 する部分で切断するこ とにより、 第 2 8図に示す積層型の 誘電体生チッブ 9 7が得られる。
[0100] 誘電体生チップ 9 7の対向している第 1 , 第 2の端面 9 7 a , 9 7 bには、 それぞれ、 第 1 の内部電極材 9 2 a , 9 2 a , 9 2 a及び 9 5 a , 9 5 a , 9 5 aが露出されて いる。 また、 第 1 の内部電極材 9 2 a , 9 5 a に連ねられ るように配置されている第 2の内部電極材 9 3 a , 9 6 a は、 セラ ミ ックグリーンシー トと同一幅を有するため、 誘 電体生チップ 9 7 の側面 9 7 c , 9 7 dに露出されている。 この第 1 の内部電極材及び第 2の内部電極材の配置されて いる位置を明確にするために、 誘電体生チップ 9 7の縦断 面図及び平面断面図を第 2 9 A図及び第 2 9 B図に示す。
[0101] 第 2 8図及び第 2 9 A図, 第 2 9 B図を、 第 4 の実施例 の説明において示した第 2 0図並びに第 2 1 A図及び第 2 1 B図と比較すれば明らかなように、 誘電体生チップ 9 7 は、 第 4の実施例において用意した誘電体生チップ 5 7 と 類似した構造を有する。 異なる点は、 第 4 の実施例では、 第 1 の内部電極材が第 2 の内部電極材と重ねられていたの に対し、 本実施例では、 第 1 の内部電極材 9 2 a , 9 5 a と第 2 の内部電極材 9 3 a , 9 6 a とが重ねられないよう に配置されていることだけである。 従って、 誘電体生チッ プ 9 Ίを、 第 4 の実施例と同様にして焼成し、 エ ッチング し、 外部電極を形成する ことにより、 第 4 の実施例と同様 に積層コ ンデンサを得ることができる。
[0102] なお、 第 5 の実施例の説明にあたっては、 母誘電体ダリ ーンシー トを積層して、 切断する ことにより個々の積層型 誘電体生チップを得ていたが、 積層型誘電体生チップを得 るにあたって、 母セラ ミ ックグリ ーンシ一 トを用意する必 要は必ずしもない。 すなわち、 個々の誘電体生チップ 9 7 を得るのに必要な大きさのセ ラ ミ ックグリーンシー トを用 意し、 積層する ことにより、 個々の誘電体生チップ 9 7 を 得てもよい。
[0103] 上述してきた実施例では、 誘電体シー ト と して、 セラ ミ ックグリーンシー トを用いたが、 本発明は、 セラ ミ ックグ リ一ンシー トを複数枚積層して内部電極材と共に一体焼成 してなる積層セラ ミ ックコ ンデンサに限定されるものでは ない。 すなわち、 誘電体シ一 ト と しては、 誘電体樹脂フィ ルムを用いることもでき、 いわゆる積層型フ ィ ルムコ ンデ ンサにも本発明を適用することができる。
[0104] さ らに、 長尺状のセラ ミ ックグリ ーンシー トや樹脂フィ ルムをその主面上に形成された内部電極と共に卷画してな る巻回型コ ンデンサにも本発明を適用することができ、 従 つて、 この種の卷回コ ンデンサも本発明にいう積層コ ンデ ンサに舍まれるものであるこ とを指摘しておく。
权利要求:
Claims請求の範囲
1 . 間に内部電極を介在させて複数の誘電体層が積層され た積層型の誘電体を有し、 前記誘電体層の幅より も前記内 部電極の幅が狭く されており、 それによつて内部電極の側 方にサイ ドマージン領域が設けられた積層コ ンデンサにお いて、
前記誘電体層の幅と同一幅の内部電極の側端緣が露出し ている積層型の誘電体の側面において、 露出している内部 電極の側端緣部分をェツチングまたは物理的に除去するこ とにより、 前記サイ ドマ一ジン領域が形成されていること を特徴とする、 積層コ ンデンサ。
2 . サイ ドマージン領域形成後の前記内部電極の少なく と も側端緣が酸化されて、 酸化皮膜が形成されている、 請求 の範囲第 1項に記載の積層コンデンサ。
3 . 前記露出している内部電極の側端緣部分をエッチング または物理的に除去することにより、 サイ ドマージン領域 に生じた空隙に、 シール材が充填されていることを特徴と する、 請求の範囲 1または 2に記載の積層コ ンデンサ。
4 . 前記誘電体層が誘電体セラ ミ ッ ク層からなり、 前記積 層型の誘電体が、 厚み方向において内部電極が交互に第 1 , 第 2の端面に引出されている積層型の焼結体である、 請求 の範囲第 1項〜第 3項の何れかに記載の積層コ ンデンサ。
5 . 前記誘電体層が誘電体セラ ミ ック層であり、 前記積層 型の誘電体が、 厚み方向において交互に第 1 , 第 2の端面 に内部電極が引出されている積層型の焼結体であり、 かつ 前記焼結体の前記第 1 , 第 2 の端面に一対の外部電極が 形成されている、 請求の範囲第 1項〜第 4項の何れかに記 載の積層コ ンデンサ。
6 . 間に内部電極を介在させて複数の誘電体層が積層され ており、 前記誘電体層より も内部電極の幅が狭く されてお り、 それによつて内部電極の側方にサイ ドマージン領域が 設けられた積層コ ンデンサの製造方法であって、
内部電極が間に介在されて複数の誘電体層が積層されて おり、 かつ内部電極の幅が誘電体層の幅と同一にされてい る積層型の誘電体を得る工程と、
前記内部電極の側端緣が露出している積層型の誘電体の 側面において、 露出している内部電極の側端緣部分をェッ チングまたは物理的に除去することにより、 内部電極の側 方にサイ ドマージン領域を形成する工程とを備えることを 特徴とする、 積層コ ンデンサの製造方法。
7 . 矩形の母誘電体シー トの一方主面に、 該母誘電体シ一 トの対向している端緣間に延びるように複数の母内部電極 材を所定距離を隔てて平行に形成する工程と、
前記母内部電極材が形成された母誘電体シー トを積層し. 積層型の母誘電体を得る工程と、
前記積層型の母誘電体を積層方向に切断することにより . 前記積層型の誘電体を得る工程をさらに備えることを特徴 とする、 請求の範囲第 6項に記載の積層コ ンデンサの製造 方法。
8 . 矩形の誘電体シー トの一方主面において、 該誘電体シ 一卜の一方端緣から、 該一方端縁と対向している他方端緣 側に向かつて該他方端緣には至らないように、 かつ前記両 端緣を連結している一対の側端緣間の全幅に渡って内部電 極材を形成する工程と、
前記内部電極材が引出された前記一方端縁が交互に反対 側となるように、 前記誘電体シー トを複数枚積層すること により、 前記積層型の誘電体を得る工程とをさらに備える、 請求の範囲第 6項に記載の積層コ ンデンサの製造方法。
9 . 前記サイ ドマージン領域を形成する工程が、
前記誘電体シートの内部電極材が引出されている端緣に 由来する、 積層型の誘電体の第 1 , 第 2の端面をレジス ト 材で被覆する工程と、
前記誘電体シー トの側端緣に由来する積層型の誘電体の 一対の側面に露出している内部電極材部分を前記レジス ト 材を侵さないエ ッチング材によりエ ッチングする ことによ り、 前記側面と内部電極との間にサイ ドマージン領域を形 成する工程と、
前記レジス ト材を除去する工程からなり、 かつ
前記積層型の誘電体の第 1 , 第 2の端面に一対の外部電 極を形成する工程をさらに備えることを特徴とする、 請求 の範囲第 8項に記載の積層コ ンデンサの製造方法。
1 0 . 前記サイ ドマ一ジン領域を形成する工程の後に、 前 記一対の外部電極を形成する工程を行う、 請求の範囲第 9 項記載の積層コ ンデンサの製造方法。
1 1 . 前記サイ ドマージン領域の形成工程を、 前記一対の 外部電極を形成した工程 ©後に行う ことを特徴とする、 請 求の範囲第 9項記載の積層コ ンデンサの製造方法。
1 2 . 前記積層型の誘電体の側面において、 露出している 内部電極の側端緣部分をェ ツチングまたは物理的に除去し た後に生じた空隙に、 シール材を充塡する工程をさらに備 えることを特徴とする、 請求の範囲第 9項〜第 1 1項の何 れかに記載の積層コ ンデンサの製造方法。
1 3 . 前記サイ ドマ一ジン領域を形成した後に、 前記積層 型の誘電体を酸化雰囲気中で加熱し、 内部電極の少なく と も側端緣部分を酸化して酸化皮膜を形成する工程をさらに 備えることを特徴とする、 請求の範囲第 9項に記載の積層 コ ンデンサの製造方法。
1 . 前記レジス ト材として、 N i を舍有する N i ペース トを用いる、 請求の範囲第 9項に記載の積層コ ンデンサの 製造方法。
1 5 . 前記サイ ドマージン領域を形成する工程の後に、 前 記サイ ドマージン領域が形成されている空間に残留してい るエッチング液を、 加熱または中和することにより、 エツ チング材として作用させないようにする工程をさらに備え る、 請求の範囲第 9項に記載の積層コ ンデンサの製造方法,
1 6 . 前記積層型の誘電体を得る工程が、
一方の端緣に沿うように該端緣近傍に付与された難ェッ チング性材料よりなる第 1 の内部電極材と、 該第 1 の内部 電極材の上面側または下面側において前記一方の端緣から 前記一方の端緣と対向する他方端縁側に延びるようにかつ 全幅に渡って付与された易エ ッチング性材料よりなる第 2 の内部電極材とを一方主面上に有する複数枚のセラ ミ ック グリーンシー トを、 第 1 の内部電極材が付与された側の前 記一方端緣が厚み方向において交互に反対側の端面に位置 するように積層して積層型の誘電体生チップを得る工程と、 前記積層型の誘電体生チップを焼成して、 セラ ミ ックグ リーンシー トを焼結すると共に、 第 1 , 第 2 の内部電極材 を焼き付けて、 それぞれ、 第 1 , 第 2の内部電極部を有す る複数の内部電極を形成して積層型の積層体を得る工程と ¾雨 、
前記サイ ドマージン領域の形成工程が、 積層型の誘電体 を、 前記第 2の内部電極部を選択的に蝕刻する薬剤により エ ッチングして、 第 2の内部電極部の少な く とも誘電体側 面に露出している部分及びその近傍を除去するこ とにより 行われ、
前記第 1 の内部電極が露出している誘電体の対向してい る第 1 , 第 2の端面に一対の外部電極を形成する工程をさ らに備えることを特徴とする、 請求の範囲第 6項に記載の 積層コ ンデンサの製造方法。
1 7, 前記積層型の誘電体を得る工程が、
1 の端縁に沿うように該端緣近傍に難ェッチング性材料 よりなる第 1 の内部電極材が付与されており、 かつ該第 1 の内部電極材に連ねられるようにかつ前記 1 の端緣と対向 する端緣側に延びるように易エッチング性材料よりなる第 2の内部電極材がその全幅に渡るように付与された複数枚 のセ ラ ミ ッ クグリーンシー トを、 第 1 の内部電極材が付与 された側の端緣が厚み方向において交互に反対側の端面に 位置するように積層するこ とによ り積層型の誘電体生チッ ブを得る工程と、
前記積層型の誘電体生チップを焼成してセ ラ ミ ッ クグリ ーンシー トを焼結すると共に、 第 1 , 第 2の内部電極材を 焼き付けてそれぞれが第 1 , 第 2の内部電極部よりなる複 数の内部電極を形成して積層型の誘電体を得る工程とを有 し、
前記サイ ドマージ ン領域の形成工程が、 前記積層型の誘 電体の側面を、 第 2の内部電極部を選択的に蝕刻する薬剤 によりエッチングして、 第 2の内部電極部の少なく とも誘 電体側面に露出している部分及びその近傍を除去すること により行われ、
前記内部電極の引出されている第 1 , 第 2の端面に外部 電極を形成する工程をさらに備えることを特徴とする、 請 求の範囲第 6項に記載の積層コ ンデンザの製造方法。
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